コメント・メール(61)です   

 山根治さま 

 私は安倍をファシストとして、靖国カルトと規定したが、靖国カルトの実態として、創価学会、日本会議、統一教会は、カルト三角形を作り、安倍はその中心に、陣取った政界の招きネコです。創価学会はフランスで、セクトとして指定され、危険な狂信団体の扱いを受け、統一教会はMoonieと呼ばれ、コリアゲートを起こし、国会議員の買収工作で、1970年代の米国を震撼させました。

 コリアゲート事件は、ビジネスマンを装い、KCIA要員の朴東宣が、駐韓米軍の撤退阻止のため、下院議員の買収を試み、選挙資金を提供した、汚職事件として知られます。逮捕された朴東宣は、安倍晋太郎と親しく、刑務所を出所してから、息子の安倍晋三に対して、ロスで面倒を見たが、中東やラテンアメリカに、幅広い人脈を持つ、フィクサー的な人物でした。

 当時の安倍晋太郎は、政調会長だがカネがなく、信奉者の朴東宣により、統一教会から支援を受けて、政治資金を作ったし、地元のパチンコ業者が、下関の選挙地盤を支えました。だが、妻の洋子の父親が、首相をやった岸信介で、文鮮明と親しいから、岸は笹川良一と手を組み、統一教会の突撃隊として、勝共連合を発足させ、渋谷松濤の自宅に事務所を開き、反共運動の拠点にしました。

 だから、祖父の岸と父親が、統一教会と親密で、三代にわたる関係は、朴東宣が仕切っていたから、米国通である朴に、晋三青年は世話になり、生活を楽しんだのは、当然の成り行きでした。その頃は安倍晋三は、ロスに英語の習得に、留学していた時代であり、ロス周辺の状況が、『小泉純一郎と日本の病理』に、取材記事としてあります。

 「・・・安倍晋三が遊学していた、1970年代末のカリフォルニアは、一言でいえば浪人や出稼ぎ人で賑わう、戦前の満州のようだった。日本からの流れ者が、腐るほど集まっていて、安倍のような遊学生や、放浪青年も数多くいた。つまり、この時期から経済大国になった、ジャパンマネーが、米国に大量に流れ込み、それとともに、あらゆる日本人が流入した。

 日系企業の駐在員たちに混じり、不動産を買い漁る投機屋が、肩で風を切っていたし、ひと目でヤクザとわかる、男たちがロスの街を闊歩していた。事実、東声会の町井久之をはじめ、半島系のヤクザたちも、サンタモニカに投資事務所を開き、ラスベガスのカジノや、ゴルフ場を買収するために、日本のサラ金を始め、住吉連合の筋が暗躍していた。

 ・・・だから、そんな環境の中で、ロスの金持ちの子弟が行く、南カリフォルニア大学に、安倍晋三が登録して、日本の有力政治家である、岸信介の身内だと知られれば、コリアゲートで知られた、朴東宣のほかにも、いろんな人間が近づくことは、想像するのに難しくない。当時のロスは韓国人の移民が激増して、オリンピック街にある、コリアンタウンは活況を呈し、韓国の有力政治家や閣僚経験者が、亡命して住み着いていた。そのせいで、彼らを監視する公安関係者や、KCIAの出入りも頻繁であり、日本の新聞社より早く衛星版を使い、ソウル発行の新聞が、その日のうちにロスで読めた。

 もちろんこうした中に、統一教会 (UWC)関係者も多く、活発な布教活動だけでなく、ビジネスも行っていた。鮮魚の取り扱いは統一教会が握り、すし屋の仕入れはそこを通じてだし、ロスやNYの生鮮食料を支配して、財政的には非常に強力だったし、KCIAとの結びつきを韓国人から、何度も私は聞いている。彼らの狙いは将来の布石として、若い有力者の子弟を集め、反共の闘士に育てることであり、その組織力の強靭さに、目を見張ったほどだ。・・・しかも、彼の父親の安倍晋太郎は、下関の韓国ビジネスに、密接な繋がりを持ち、朴東宣は安倍親子二代と親しく、それが政治資金作りに、繋がっていたというではないか。・・・」

 二年余りの滞米経験をして、帰国した安倍晋三は、三年ほど神戸製鋼に勤め、外相の父の秘書官になり、政治の世界に入ったが、安倍晋太郎にとっては、統一教会の支援では資金不足です。中曽根の後継者として、首相の地位を狙うには、何十億円ものカネが要り、それを作るのは大変で、秘書役の安倍晋三も、役目を果たす必要がありました。 

 だから、この頃の安倍晋三は、光カメラの取締役で、資金稼ぎをしていたし、父の秘書の光永仁義と組み、闇の世界を相手にして、疑惑の資金作りをしたのです。父親の安倍晋太郎が死に、1993年に代議士になり、世襲議員の晋三は、父の残した借金に追われ、光永の慧光塾を足場に、荒稼ぎしていた話は、情報紙「ストレイ・ドッグ」で、山岡俊介が書いています。安晋会を取り囲んで、穴吹工務店の倒産や、HIS証券の野口の死が、取り沙汰されたことは、ライブドア絡みとして、事件の形で取り上げられ、週刊誌を賑わせました。

 小泉首相の推薦で、森内閣の官房副長官に、安倍が登用されたのが、運のつき始めになって、山崎拓の性スキャンダルは、要職経験のない安倍に、幹事長を棚ぼたで与えました。安倍自身がこの人事に、「係長がいきなり、社長になった」と言ったように、彼には係長の実力もなく、小泉の気紛れのお陰であり、野上忠興の独裁者論である、『沈黙の仮面』に書いてあります。しかも、郵政民営化のドサクサで、政治が混乱したから、その恩恵を存分に活用し、安倍は官房長官になり、絶大な権力を手に入れ、トップに接近したのです。 

 この頃の統一教会は、合同結婚式や霊感商法で、悪徳カルトとして知られ、多くの問題を引き起こし、オウム真理教に続き、反社会組織として、糾弾されかけていました。だが、警察の捜査を差し止め、統一教会の窮地を救い、選挙協力の支援を受け、大量の統一教会会員が、自民党議員の秘書に、採用されたのであり、自民党のカルト化が進みました。

 統一教会の支援を受け、安倍は首相になったが、実力不足のために、敵前逃亡で政権を投げ出し、その前後の秘話については、『皇室の秘密を食い荒らしたゾンビ政体』の第三章に、触れておきました。それを読めば分かるが、小泉や安倍の相談役だった、池口恵観和尚との縁で、勉強会に招かれた私は、多くの議員や秘書に出会い、保岡興治や衛藤征士郎が、連れて来た秘書を見た。

 正体を見破るのは簡単で、統一教会の信者が、無償で秘書に潜り込み、国家の秘密を抜き取る位は、私には一目瞭然であり、国際石油資本で鍛えた、識眼力を胡麻化せません。今だから公開しますが、2009年の衆院選で、保岡法相が落選して、失業した統一教会員の秘書は、小池百合子に拾われ、政府の秘密を盗み取る、機会が手渡されました。

 日本を敵視する国が、送り込んだスパイ役に、議員が機会を提供し、食い物にされるのは愚かだが、他国のカルトのために、国家機密を渡せば、昔の人は売国と呼びました。そうした人は売国奴で、斡旋役の安倍晋三は、国賊の典型でしたが、殺人が起きてから、気づくのは愚鈍であり、国賊を国葬にする狂気が、罷り通るのは世も末です。