追伸

コメント・メール(7)の続きです。

山根治さま

 前便ではODA絡みの利権で、カイロに住む岡本秀樹が、関与した取引の裏金に関し、腑分けを始めないかと希望し、それが安部の利権漁りに、結びつくことを予想しました。私が知る限りにおいて、海外での援助資金には、共通のパターンがあり、それが政治家の金脈だから、相似象で理解するならば、輪郭が浮かび上がって来ます。参考までに私の体験を書きます。日本では黙殺されたが、これは『Oil & Gas Journal』誌が、取り上げて問題視して、世界が嘲笑した事件です。

私の経験は40,年も昔て、一見古いように見えても、基本パターンは同じであり、登場する政治家の名前と、外交官やフィクサーは違っても、手口は共通しているのです。中東と言えば石油であり、岡本にまつわる記事が『ゾンビ政治の解体新書』に収録してあるので,以下にそれを参考までに、叩き台用の資料として、とりあえず貼り付けた次第です。

 「・・・・『石油危機と日本の運命』がベストセラーになったお陰で、帰国するたびにメディアから、講演やテレビ出演の声が掛かった。 その一つが竹村健一の番組で、帰国する度にコメンテーターとして、テレビに出演したときのホステス役が、エジプト帰りの小池百合子だった。彼女の父親についての噂や悪評は、中東諸国で良く耳にしたが、そんなことは知らぬ顔をして、竹村や小池百合子を相手にした私は、日本で進行していた状況を捉え、国内における情報探索の一助にした。 『さらば暴政』の中に書いたが、父親の小池勇二郎に関しては、次のような形で彼の正体を報告している。
 「・・・・・彼女の父親は勝共連合の支援で衆院選に出て、落選後に借金でカイロに夜逃げし、日本料理屋をやる傍ら、石油利権のブローカーとして悪名が高く、その関係で彼女はカイロ大学文学部に学んだ。……竹村健一がホスト役の〝竹村健一の世相を斬る〟というテレビ番組に招かれた私は、帰国の度に何回か出演したが、小池百合子は番組のホステス役で、番組前にコーヒーの接待を受け、私は彼女と何度か雑談をした。アズハリ大学はイスラム神学の最高学府であり、話のついでに『小池さんはアズハリ大学に行ったそうですね』とカマをかけたら、『藤原さんは何で中東のことに詳しいのですか』と唖然としていたのを思い出す。……
 実は国士舘大学の空手部主将で、海外青年協力隊で渡航した、岡村秀樹がカイロに空手道場を開き、中東の警察や軍隊に教えており、彼はサムライとしてアラブ諸国で名高かった。私が岡村の名前を知ったのは、一九七〇年代の石油ブームの時代で、アドマ油田の買収劇の時に、アラブの王族の一人から聞いて、酷いスキャンダルだと考え、それを『日本不沈の条件』に書いた。・・・」
 「……BPが三分の二を支配するアプダビ・マリン・エリア(ADMA)の株を日本の財界グループが買った、一九七三年のいわゆるアドマ事件がそれである。BP所有株式の四五%を七億八〇〇〇万ドルで購入し、生産する石油と天然ガスの三〇%を取得する取り決めには、いろいろと問題があった。
 第一は、当時九〇〇〇万ドルくらいの資産評価額のものを、BPはドイツの国営石油会社のデミネックスに、二億ドルで売ろうとして断られ、次に日本人に話をもちかけたら、何と帳簿価格の一〇倍近い、七億八〇〇〇万ドルで売れた。……
 この話には資源派財界人と右翼が、石油公団を動かして試みた、利権漁りの構図が組み込まれており、この話の仲介役に空手の岡村がいて、その使い走りとして小池勇二郎がいた。アラブ世界は石油利権を巡って、魑魅魍魎が横行していたので、石油政治を理解するため以外、アラブ諸国を訪れなかったが、闇商人が暗躍したピークは、湾岸戦争の前後の頃であった。・・・・」

「・・・・三井物産が中心で取り組んだ、壮大な石油化学(IJPC)計画が、ホメイニ革命とイライラ戦争で破綻し、海部俊樹内閣時代のエジプトでは、三菱商事がプラント建設に取り組んでいた。数百億円単位のODA資金が、砂漠の砂の中に吸い込まれて行き、援助資金の三割のリベートに、政治家やフィクサーが関与し、騙しと裏切りが横行したのは、アラブ世界での処世術でもある。
 そんな世界で青年時代を過ごし、政治家に転身した小池百合子は、アラブ流の韜晦術を駆使すると、細川護熙元熊本県知事が野党をまとめて、日本新党代表から首相となった時に、比例区で彼女は初当選した。一緒に日本新党に参加したのが、松下政経塾出身の若手政治家たちで、その中に野田佳彦や前原誠司がいて、ある意味で「トロイの木馬」仲間であり、政変好みの政治家に属していた。 ・・・・」

石油関係のビジネスは、日本で分るジャーナリストがおらず、金額も巨額になるので、石油開発を名目にして、巨額の金が動いたが、愚鈍なドイツ人が断ったのに、日本人が八倍の高値を払い、アブダビで浪費しました『無謀な挑戦』はカナダで。石油公団が800億円も、無駄遣いした計画を論じ、付録の『議事録』は、佐藤肇さんの協力を得て、決算委員会で追及した記録です。なを、佐藤肇さんに関しては『「アスペ」の三畸人交遊録』に、国士の人物像を紹介しており、『昭和陸軍”阿片謀略”の大罪』の著者です。

この成果に懲りたため、次にODA方式が使われ、エジプトやイランで、製油所やコンビナート計画が、利用されていたから、岡本もその種の利権に、関与したと予想する次第です。また、中東と言えば岡本と共に、小池百合子を媒体にして、リビアやトルコに足場を持つ、拓大や東京財団と結ぶ、佐々木良昭が存在するので、大兄の腑分けが大いに楽しみです。