冠省.  貴兄への公開メールも今回で12回目となりました。貴兄の卓越した地政学的知見と私の認知会計(Cognitive Accounting)による認識とが一致する段階にきたようです。同時に、弘法大師空海を巡るお互いの歴史認識についても、私の街・松江を基軸に、一致しそうです。空海が、『聾瞽指帰(ろうこしいき)』を書いてから遣唐使の一員となって唐に行くまでの「空白の7年間」の謎が解けそうなのです。この点については改めて二人で話を詰めていくことを楽しみにしています。

 松江のぼったくり弁護士の中村寿夫が、先週公開した「藤原肇さんへの公開メール - (11) を、あろうことか、全部削除するように裁判所に申し立ててきました。私だけでなく、貴兄の所見についても、「虚偽の事実を摘示した」ものだと言ってきたのです。この2年ほど、詐欺師・中村寿夫弁護士は、自らのインチキを糊塗隠蔽するために、裁判所に対して逆に私を詐欺師呼ばわりをして私の非を言い募り、必死になって裁判官をゴマかそうとしてきました。ここにきて、詐欺師・中村寿夫が、貴兄の知見にまでケチをつけ、自らの墓穴を掘る結果となる致命的なボロを自白するに至ったのです。
 
第2  請求の趣旨訂正の理由
  1  被告山根治(以下「被告治」という。)は、令和3年6月18日、本件ブロ
    グに、記事目録73の「藤原肇さんへの公開メール-⑾-弁護士の仮面をかぶっ
    た経済ヤクザ-」の記事を掲載した。
     被告治は、この記事の中で、原告中村寿夫(以下、「原告中村」という。)
    について、詐欺・ぼったくりの常習犯であり、弁護士の仮面をかぶった経済ヤ
    クザであると決めつけ、田中森一らと交わって経済ヤクザのノウハウを身に着
    けたなどとし、松江市の倒産して行方不明となった開業医の事件に何らかのか
    かわりがあるかのような記事を書いている(甲第50号証の73)。
     これらの記事は、いずれも虚偽の事実の摘示であり、弁護士としての原告中
    村の社会的評価を低下させるものである。また、その表現は、社会通念上許さ
    れる限度を超える侮辱行為であり、名誉感情の侵害である。
  2  この記事が原告中村の名誉を毀損し、名誉感情を侵害するものであることは
    明らかであり、記事を削除し、併せて別紙謝罪文目録⑵の謝罪文を掲載するこ
    とを求める。 (令和3年6月21日付、準備書面⒀.傍線部分は、山根)。

 ぼったくり弁護士・中村寿夫は、「これらの記事は、いずれも虚偽の事実の摘示であり」と述べています。もちろん私の記事は、証拠資料を背景にしたものであり、虚偽の事実の摘示などではありません。検証された事実に基づく記述です。ただちに嘘がバレるのも意に介さない詐欺師特有の、中村寿夫の本性が顕れたようです。

 まず、「松江市の倒産して行方不明となった開業医の事件」について。この開業医の自宅・医院が、松江市の菅田町にあったことからこの事件は、私にとって他人ごととは思えませんでした。このあたり一帯は江戸時代までは葦の茂る沼地でした。松江藩から鉄師頭取(かねしとうどり)の免許を受けていた山根家の総本家(仁多郡亀嵩村の伊豆屋山根家)に、新田開発の命が下り、松江に分家して新田開発にあたった経緯があるからです。この医院建設地から島根大学附属小・中学校辺りまでの菅田町は、山根家の屋号から、伊豆屋新田と呼ばれていました。
 それだけではありません。私が寄稿した山陰経済ウィークリーの記事の情報源は、犯罪グループの秘密会合に同席していた「2、3人のチンピラ」のうちの一人でした。この人物は犯罪グループの歯牙にかかって倒産させられた一人で、私の事務所に相談に駆け込んできた人物だったのです。この内部情報をもとに、身内同然であった興信所(東京商工リサーチ)情報、倒産屋の登記簿謄本、地上げ屋・豊洋工務店の登記簿謄本等を加えて徹底的に調べ上げた上で記事に仕上げたものです。
 記事は全て匿名にし、実際の数字についても少し変えて書いたものの、犯罪グループの当事者であれば分かる内容でした。そのため、ホンモノのヤクザが2人の子分を従えて、私の事務所まで乗り込み、情報源を問いただしたのでしょう。詐欺師・中村寿夫が山根総合事務所にパートナー扱いでもぐり込んできた直後のことでしたから、あるいは、地上げ屋・豊洋工務店とグルになっている中村寿夫が私に情報を漏らしたとでも思ったのでしょうか。

 ぼったくり弁護士・中村寿夫が、地上げ屋・豊洋工務店とその後もグルになって、犯罪行為に加担していた事実を示す写真があります。末尾に掲示した3枚の写真は、平成5年2月、中村寿夫が、「中村寿夫法律事務所 10周年記念パーティー」と銘打って催した会合の時のものです。この会合は、新築された松江皆美館の最上階の宴会場で20人ほどの少人数で催されています。松江での宴会としては最高級の料理と豪華な手土産をつけた異例のものでした。接待用のコンパニオンも数名ついていました。当時の中村寿夫弁護士は、弁護士法で規定されている公務員であり、普通の弁護士ではありません。このような公的な立場の人物が、メインテーブルに島根県副知事の高橋悦郎、山陰合同銀行の丸磐根頭取、山根総合事務所のパートナーである会計士の山根治に加えて、地上げ屋・豊洋工務店の社長・木村勝吉を配していたのです。この木村勝吉という人物は、笹川良一とか鈴木雅子のような朝鮮半島人で、島根原発特需のために松江にやってきた土建業者の一人です。さらに、丸磐根頭取と中村寿夫弁護士の両名は、私が理事長をしていた地域開発のシンクタンク・㈶島根総合研究所の研究委員に任命していた人物です。その上丸磐根は、私の母校である一橋大学の同窓会「如水会」のメンバーであり、私が如水会山陰支部の幹事をしている時に、日本銀行を辞めて山陰合同銀行の副頭取として、如水会山陰支部に入ってきた人物です。
 このような事実から明らかになるのは、この宴会は、「10周年記念パーティー」の名をかたった接待・供応の催しであったことです。接待・供応の目的は、地上げ屋・木村勝吉を、メインテーブルに配し、自分の身内同然の存在として紹介し、島根県発注工事の便宜とか銀行融資に便宜を図ってもらう意図があったものと思われます。ぼったくり弁護士・中村寿夫は、弁護士の仮面をかぶった“闇ブローカー”といったところです。この点、貴兄との間で情報がクロスしている岡本秀樹と同類でしょう。岡本秀樹は、武道家の仮面をかぶった“闇ブローカー”ですから。中村寿夫は、弁護士であるだけでなく、公務員でもあるわけですから、汚職行為に手を染めていたわけです。
 公開するスナップ写真は、中村寿夫事務所が撮影したもので、パーティーの数日後に、私の事務所に届けられたものです。

皆美10周年記念(中村弁護士)
高橋島根県副知事

 
 冒頭部分で記したように、ぼったくり弁護士の中村寿夫が、松江地裁に提出した裁判資料において、私だけでなく貴兄に関する、歴然とした事実を否定して、私の記述を虚偽であると断定したウソ偽りが、検証された事実を前にしてもろくも崩れ去ったのです。