コメント・メール(13)です。

山根治さま

パンデミック蔓延の中で、コロナ対策を放棄して、国民の生命を見捨てたまま、オリンピックだけに熱を上げ、菅内閣の身勝手な姿勢が、誰の目にも歴然とするし、無能が馬脚を露呈中です。しかも、病気を口実にした安倍が、政権を投げ出した時には、それまでのデタラメ政治に、うんざりしていたのに、菅政権の登場に対して、七割近い支持したという、狂った状まで出現しました。

愚民政策に洗脳されて、国民の思考力がゼロになり、国会で安倍が抜け抜けと、百回を超える噓をつき、情報の隠蔽と公文書改竄で、憲政システムを蹂躙して、亡国現象は焦眉の急です。この愚行の震源は出雲で、バブル崩壊とクーデタ騒ぎが、竹下登と青木幹雄を軸に、展開したことについては、疑いのない事実であり、プラザ合意は竹下の演出で、密室のクーデタでの主役は、官房長官の青木幹雄でした。

しかも、コメント・メール(11)で、竹下の生みの母の唯子が、島根師範の福本和夫教授から、共産主義の影響を受け、その夫で登の父親の勇造が、陸軍の探題だとと推察しました。それに対して大兄は、公開メール(16)において、竹下勇造が陸軍中尉だと指摘し、特務機関員だと暴露して、姓氏ロンダリングの構図が、機能したことを実証しました。

警察官僚の頂点に立つ、官房副長官と内調を支配し、官僚の死活を握る人事局長を兼ね、特高警察系の杉田和博は、官房長官の菅よりも長く、情報部門に君臨し続けました。知識も構想力もない、菅を背後から操る杉田は、スガーリン体制を動かす、陰の支配者で頭脳役だが、内調はKCIAよりお粗末で、世界レベルでは四流だったから、国内向けだと言うことは、さらば暴政』に書きました。

それでも、国内で猛威を発揮したのは、言論統制をすることで、洗脳工作を浸透させて、言論界の骨抜きを実現し、メディアの完全制圧により、ボリシェビキ体制を確立したのです。ボリシェビキ体制とは、少数派が数の魔術で、多数派に変身する詐術であり、レーニンは暴力を使い、自公体制では小選挙区制が、権力支配の道具になりましした。

コミンテルンの得意技は、「背乗り」の手口であり、ツングース方面が本拠地で、満州から半島経由で流入し、敗戦前後の日本列島に、着実に拡散しましたが、山陰方面は柔らかな下腹でした、言論統制の基盤作りに、意外な手腕を見せたのが、父親が特務だった竹下で、「三宝会」を作ったことは、余り知られていないとはいえ、ゾンビ政治の解体新書』に、次のように書いてあります。

「・・・『文芸春秋』は政府広報がダントツで、・・・『諸君』や『正論』 で名を売った学者が集まって、 政策構想フォーラムなどの組織が発足し、それが大平のブレーンを経て中曽根のブレーン政治になる。そして、1980年代にPHPが『松下政経塾』を生み、『世界平和研』や『笹川財団』などと並んで、平野貞夫さんが指摘した『三宝会』が発足するが、発起人の福本邦雄は、有名な政界フィクサーでした。・・・また、岸信介や椎名悦三郎という満州人脈や、竹下登から政治の裏を指南されたことで、情報操作と錬金術に優れていたらしい。だから、 『三宝会』は竹下元首相を最高顧問にし、財界とメディアによって1996年に作られており、野党潰しを目的にして動き出すが、その契機になったのが細川政権の誕生で、狙いは小沢一郎を抹殺することでした。・・・・」

メディア操作と検察ファッショは、「三宝会」の活動により、本格化したのであるが、詳細はゾンビ政治の解体新書』で、検討して貰うことにして、このブログの主要テーマに戻ります。山根さんの主要課題は、ぼったくり弁護士の中村が、ゾンビ政体の用心棒として、三百代言を装った形で、山根Gp.内に潜り込み、詐欺行為を仕掛けたという指摘が、公開メール(16)にあります。

これを読んで思に出したのは、高杉良の『不撓不屈』で、「飯塚事件」と呼ばれて、「第二次帝人事件」に類比された、国税と検察の横暴を暴く、会計事務所弾圧の物語です。帝人事件は冤罪であり、1934年に検察が仕組み、帝人の株取引きを巡る、大規模な疑獄事件として、大臣、官僚、財界人たちが、大量に逮捕されたけれども、裁判では全員が無罪でした。

「飯塚事件」の核心には、幹部になった大蔵官僚が、課長補佐や主任の頃に、受けた屈辱の復讐劇でして、税金を巡る自己主張で、如何に傍若無人であり、横暴だった様子が浮き彫りです。既に論じたケースでは、人形峠事件のもみ消しが、相沢英之の課長補佐の頃で、似たような立場にいて、大蔵省時代の加藤勝信が、何をしたかを調べれば、「背乗り」官房長官という、構図の背景が分かるでしょう。

洗脳工作の一環として、「マルサもの」が流行し、英雄伝を描き上げたが、徳川時代と似た発想に従い、「百姓と菜種油は、幾らでも搾れる」と考え、税務署は中小企業をいたぶります。だが、国家経営の基本における、納税と節税の関係は、法律の運営の問題に属すし、搾れば良いというものでなく、適正な配分に応じる形で、妥当な納税をするのが、資本主義体制の基本です。

資本主義経済体制では、倒産と失業は生理現象で、これを認めない日本は、資本主義国ではないと、経済学者の小室直樹博士が、『日本人のための経済原論』や、『日本はいまだ近代国家に非ず』で強調します。節税のやり方も同じだが、日本は世界の基準から立ち遅れ、政府はやり放題であり、戦国時代の地頭や代官と、大差がないほど過酷だし、それは1940年体制で、戦時システムの遺物です。

米国でビジネスを創業し、五つの会社を経営した私は、税務処理は会計士に任せ、納税手続きを行ったが、投資クレディットを築いて、政府に多額の貸しを作り、爽やかにアメリカを去りました。別にカネ儲けはなくて、新天地で経験を蓄積し、得難い新しい体験を身に着け、人生が豊かになれば、世俗的な財産への執着は、見苦しいことであり、セレンディピティに反します。

検察や税務当局による、冤罪事件のデッチ上げは、強烈な力意識に基づいた、脅迫とう力行為であり、『不撓不屈』の熟読が、山根ブログの記事の理解に、相似象として役に立ちます。この国家暴力に対して、会計士が全力を傾け、抵抗したドキュメントの記録は、「経世済民」を知る上で、またとないバイブルだし、統治における指南書です。

経済躍進の佐藤内閣時代は、官僚も国家を背負った、戦前の天皇の藩屏という、驕り高ぶりに支配され、やりたい放題を行って、国家のためと嘯いた時で、役人天国の象徴でした。だが、21世紀の日本になると、自己の利益だけを考え、カネと今日の利益のために、国民も社会のことを忘れ、私欲に駆られた政治屋が、官僚の多くを従属化して、国家を食い荒らしています。

「もりかけ桜」を見れば、腐敗政治家に平伏し、官僚の綱紀は乱れ切り、虚偽や隠蔽に改竄はやり放題で、嘘をつきまくった功績は、国税庁長官への栄転を導き、目を覆うほど酷い状況です。税務当局は自ら安易な、事務処理を願っており、高度な理論的水準に立ち、お上意識の彼らに媚びずに、毅然として不屈の態度を執り、弱い中小企業を守る者は、天敵として虐められます。

戦前の日本においては、弁護士も検事正に隷属し、その監督下に服しており、特高警察や検察が猛威を振るい、弾圧と拷問が横行して、人権は踏みにじられました。検事と対等な立場に立って、正義の実現に邁進すべき、護民官的な弁護士が、身分的に検事に従属すれば、法治国家においては、正義が実現しえないし、ぼったくり弁護士が横行します。

最近の言論界は委縮して、まともな意見は姿を消し、小説のような虚構の世界も、『不撓不屈』が描くような、骨のある作品は生まれず、単なる娯楽やサスペンスで、茶を濁しているだけです。国税当局や検察が狂い、嘘と欺瞞が社会を蝕んで、魑魅魍魎が議会を乗っ取り、ゾンビ政治がのさばり、亡国に瀕している時だけに、そのおぞましさを知る上で、『不撓不屈』は必読でしょう。