30年が経過した現在、私の冤罪事件の真相が判明しました。
 ナント、冤罪のシナリオ創りに一役買っていたのがあろうことか、主任弁護人であった中村寿夫弁護士だったのです。典型的なマッチ・ポンプ(注)です。
 事件の時系列を改めて整理し直し、詳しくは『改訂・冤罪を創る人々』として公表する予定ですが、中村寿夫弁護士の他に冤罪のシナリオにお墨付きを与えた人物がいます。菅内閣の加藤勝信官房長官がその人物です。
 加藤勝信官房長官は、冤罪を創る人々』の中で、国税庁長官官房総務課課長補佐として登場しています。この役職は、日本における査察案件の最上位の決裁権限を持っているものと思われます。
 加藤勝信官房長官の祖父、室崎勝造は戦後の島根県政において県議会議長までつとめた有名人で、松江市内だけでも8人ほどの妾を持って自慢していた親分はだの人物でした。加藤勝信は、室崎勝造の長男の息子であり、東京大学経済学部を卒業してから大蔵省に入り、加藤六月の農林大臣秘書官となった縁で、加藤六月の娘と結婚して、姓を室崎から加藤にかえて加藤勝信を名乗るようになっています。いわゆる婿養子です(この項つづく)。

 (注)マッチ・ポンプ。〔自分でマッチで火をつけておいて、ポンプで消火する意〕自分からもめごとを起こしたあとで、その収拾を持ちかけることにより報酬を受け取ったり、自分の手柄にしたりすること(人)。-新明解国語辞典